奈良と言えば、大仏。大仏と言えば、東大寺。そんな訳で、東大寺にも当然、
訪問してきました。これは、南大門。大仏殿にふさわしく、わが国最大の山門。
阿形吽形の金剛力士立像が安置されていた。
東大寺の中門(ちゅうもん)は、大仏殿手前の楼門。
中門からは左右に回廊が伸び、大仏殿に通じている。
現在の中門は、1716年(享保元年)ごろの再建と考えられ、国の重要文化財に指定されている。
国宝建造物の『大仏殿』は、創建から2度にわたって焼失、鎌倉と江戸時代に再建された。
江戸期には柱とする材が調達できず、芯となる槻(つき)を檜板で囲い、鉄釘と銅輪で
締めて柱とした。そのため、創建時に11間(けん、86m)あったが7間(57m)となった。
現在でも世界最大級の木造建築であるが、往時の壮大さがうかがえる。
深く仏教を信じた聖武天皇は、仏のめぐみによって政治の不安を解決しようと考えた。
国ごとに国分寺を建てることを命じた天皇は、743年(天平15)盧舎那仏をつくる詔を出し、
「一枝の草、一にぎりの土」をもって大仏づくりを助けるよう、全国民に呼びかけた。
これに応えて、行基も弟子たちをひきいて協力しました。7年の年月を費やして749年
(天平勝宝元)に大仏が完成、つづいて大仏殿もできて、752年(天平勝宝4)に開眼供養の
法会が行われたそうだ。