美味礼讃

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2005年 11月 03日

『真鶴』 芋焼酎・鹿児島・万膳酒造

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蔵での仕事が終わると、飲ん方(飲み会)が始まった。
東京から来た小生のような者にまで、かくもありがたい歓迎を。。。
蔵での蒸留したての「萬膳」は、蒸留したばかりとは思えぬほど、やわらかくて飲み易い。
今年の芋は、とても出来がいいそうだ。
続いて、万膳酒造・白麹造りの銘酒「真鶴」をお湯割で戴く。
グラスは、兵庫の陶芸家・辻村史郎先生の作品。
銘酒には、いい器が良く合う。
万膳さんが造る芋焼酎は、どれも輪郭がハッキリとしていて、中身が濃いのが特徴だ。
手造りで丹精に造られたお酒は、お湯割りにすると、とても優しい味わいになる。
長火鉢で、万膳さんが栽培している椎茸を焼いて、それを戴く。
窓の下からは、川のせせらぎが聞こえてきて、とても静かだ。
『古酒 げってん』(米焼酎・大分・旭酒造・昭和33年製造)


『真鶴』 芋焼酎・鹿児島・万膳酒造_d0022799_9183426.jpg
酔いが進むにつれ、何だか陽気な気分になってきて、万膳さんもどんどんお酒を進めてくださる。

これは、大分の「耶馬美人」という米焼酎の古酒。47年モノだ。

ブランデーのような味わいだが、柔らかくてサラサラと舌の上を滑っていくようであった。

『FINE BOURGOGNE 1979』
(ブランデー・フランス・ドメーヌ ド ラ ロマネ・コンティ)


『真鶴』 芋焼酎・鹿児島・万膳酒造_d0022799_9264953.jpg
これは、ロマネ・コンティのブランデーという、非常に珍しいもの。
日本には、ごく限られた数量しか輸入されていないらしい。
これまた感動で、何を飲んでいるのか理解するのに時間がかかってしまう。
舌の上をサラサラと滑るような感覚だけ、覚えている。
霧島山中で、何とも素晴しい夜が過ぎていく。
杜氏さんは、夜中も定期的に、麹ともろみの温度を蔵にチェックしに行くので、
できるだけ静かに飲んでいたのだが、声が大きくなっていなかったか、心配になる。


『真鶴』 芋焼酎・鹿児島・万膳酒造_d0022799_934403.jpg
こうして、楽しかった夜が過ぎ、朝5時からの蔵の仕事が始まる。

外はまだ、星空が広がっている。

楽しくも、温かい蔵人達に元気をもらって帰路についた。

by mimiraisan | 2005-11-03 23:03 | 美酒 | Trackback | Comments(2)
Commented by 桑田 at 2005-11-06 18:50 x
「味わい」と「趣き」のある美味礼賛ブログいつも楽しみにしています。
これからも頑張って下さい。
Commented by mimiraisan at 2005-11-07 08:34
始めまして。
日々を徒然に書いています。
写真の技術がもっとあったら良いなと思っています。
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